マドリードに到着して、僕は1日の滞在期間のことにやれることをすべてやろうとした。地球の歩●方的なガイドブックなどは何も持っていないが、足とグーグル先生を頼りに歩き回った。こんな旅でも、色んな発見があった。
マドリードで見つけたニューヨーク
ガイドブックも何も無くついたマドリード。しかし町中を歩くだけでも、非常に満たされた。
適当にぶらついていると、なんだか見たことのあるような景色に遭遇した。
とてもタイムズスクエアっぽいぞここ。そしてちょっと歩くと
ここは・・・ブロードウェイ!?!?ニューヨークの42nd Streetあたりを彷彿とさせる。僕は以前ニューヨークに住んでいたことがあるため、少し懐かしい気持ちになった。
街は、こういう小さいところで違いが見えて面白いと思う。これはただ普通の工事現場の壁だが、三角形の模様がなんともオシャレに見える。こういう美的感覚、いいよね。
これは、ハムの美術館である。さすがハムの国スペイン。食欲が爆発した。
そんなこんなで12時になったので、ソル広場に戻ってピザを購入。大体2€くらいだった。
クレデンシャルの申請
マドリードには巡礼者の為のオフィスがあると聞いていた。ソル広場から歩いて5分位のところにあるようだった。
訪れてみたら、なんと閉まっていた(笑)。調べないで行動していた自分を恨むが、ホームページを見たところ、木曜日の営業時間は夕方の19時以降となっていた。日本の感覚だと、不便だな、と思うけれども、これがスペインでは一般的なのだろうか。とりあえずまだ、マドリードは見るところが多い。またあとで来よう、ということにした。
巡礼並みに歩いた美術館
マドリードといえば、芸術の地。スペイン美術の中心地、プラド美術館、ゲルニカがあるソフィア王妃美術館などがある。中でもプラド美術館は一度は行ってみたかったので、午後はプラドで時間を費やすことにしていた。
入り口でチケットを購入し、いざ中へ。
しっかしプラド美術館はとても広い。僕は結構じっくりと絵を見る派なので、時間がとてもかかった。建物自体も広いので、ものすごい距離を歩いていたと思う。巡礼が始まる前から、僕の足はパンパンになってしまった。
ちなみにプラド美術館には世界的に有名な絵が数多く展示されている。かの有名なゴヤの「我が子を食らうサトゥルヌス」や、スペイン内戦を描いた「1808年5月3日」は、こちらに保存されている。
プラドを出ると、もう17時前になっていた。次に、僕はひと目見たいと思っていたゲルニカを見に、ソフィア王妃美術館へ。
この近代的な建物が象徴するように、中には現代アートのような作品が多数展示されていた。ゲルニカだけではなく、そちらもおすすめ。そしてゲルニカも、もちろんおすすめ。
時間の都合で、ソフィア王妃美術館はあまり見ることができなかったが、ここにはいつかまた来たいと思っている。
公園を散歩
時刻は18時近くになっていたが、美術館の近くには大きなレティロ公園(Parque de el Retiro)があり、とりあえず公園の周りを散歩することにした。
レティロ公園の中にはガラス張りのクリスタル宮殿や、ボートが乗れる池がある。
これがクリスタル・・・宮殿?え、しょぼくないか。よし、次行ってみよう。
おもったよりきれいではなかった。
スペインのあちらこちらにはこのように噴水がある。夏にはとても暑くなるスペインでは、こういった噴水が必須なのだと、聞いたことがある。
ここを歩きながら、この公園、もう一度来ることはないかな、と思っていた(笑)。きっと天気がいい日に来ていたら、違ったのだろうけれども。
帰宅
近くに走っていたメトロで、ホテルのそばまで帰れることがわかったので、ホテルへと帰った。
一日はこうして終わっていったのだった・・・。
ん?
何か忘れてないか?
あ、クレデンシャル(巡礼パスポート)!!!
それに明日のバスのチケットも買っていない!!!(笑)
本日は出発から1日経過して2月9日。次の日の2月10日朝にはホテルをチェックアウトして、巡礼のスタート地点のブルゴスまでバスで向かうという予定を組んでいたが、肝心のチケットを買っていないことにこのタイミングで気がついた。
また、あとで申請しようと思っていたクレデンシャルもすっかり頭から抜け落ちていた。もう一回マドリードの中心に戻るのも面倒・・・どうしよ・・・。
しかし、こんなときでも、やっぱりなんとかなるのである。バスのチケットはgoeuroというサイトで20€くらいで購入する事ができた。安い!
そしてクレデンシャルは、幸いスタート地点のブルゴスが大きな街であるので、そこで申請すれば作ってもらえるであろうという情報を得た。結局マドリードではつくらずじまいであったが問題なさそう。
今考えると、こんなにも無計画な旅でいいのか、という感じである。いいんです。なんとかなるんです。
明日の出発はバラハス空港午前7時のバス。歩き疲れていたので、そのまま爆睡したのだった。