La Vida de Viaje

旅行や登山の記録

【サンティアゴ巡礼10日目】Foncebadón - Ponferrada 28 km


2/20(月) Foncebadón - Ponferrada

日の出前、1500m近い標高にある山の上のアルベルゲはとても寒かった。氷点下1度くらい。

そとの景色はすばらしかった。 

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村落の下には雲海が広がっていた。

今日はこの山から1000m位下り、Ponferradaという町に行く。

最初は山の上の稜線歩きだった。気温は氷点下だったが、朝焼けの景色がすばらしかった。

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ところどころに古い遺跡のような建物が残っていた。朝日が遺物を照らす。

少し歩くとCruz de Ferroという巡礼者の間で有名な場所についた。

沢山の石が詰まれた上に、大きなポールがささっていて、先端には十字架がついている。

残念ながら、完全に写真を撮るのを忘れていた。

このCruz de Ferroには、巡礼者が出身地、もしくはここ以前の何処かから石を枷として運び、ここに置いていく、というような風習がある。枷をここではずし、残りの道を軽い気持ちで歩くことができる、ということだろう。

最近は巡礼者が石にメッセージを書いて、ここに置いていく、というようなことも多いようだ。

僕は、ここに書いてあることを、山から下ってから知ったので、そもそもこのCruz de Ferro自体にあまり注意を払っていなかった。

Cruz de Ferroの広場で、昨日一緒の宿に泊まっていた、スペイン人の夫婦と会った。

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ここは、Cruz de Ferroのある広場の目の前である。この犬は、広場の何処からともなく現われ、歩き出した僕たちに着いてきた。

この後、この犬とスペイン人の夫婦と5kmくらい一緒にあるいた。僕のほうがペースが速かったので、そのうち夫婦と犬は見えなくなったが、まさか5km以上ついてくるとは思わなかった。

下山開始

Manjarínという小さいキャンプサイトを越えると、下り坂が始まった。

天気が最高で、周りの山々がとても綺麗だった。

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山の上にもEl Aceboという村があったが、ドアは閉まっていて誰も住んでいないようだった。多分シーズンオフだからだろう。

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この村の終着地点にあるアルベルゲはとてもよかったと、他の巡礼者が皆絶賛していた。

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私営のアルベルゲで、最近出来たらしく、道のあちらこちらに広告が出ていた。

そこから山道を下っていった。このあたりから下りがしんどくなってきた。山道は登山で慣れているほうだが、疲労もたまっていて、膝に堪えていた。

しばらく下って村が見えた。

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こういう美しい橋は巡礼路に沢山ある。

 

この町には久しぶりに小さい商店があったので、ピーナッツやポテチなどのお菓子やコーラを購入した。

町のおわりに、こんな石碑があった。

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久しぶりの日本語に少しテンションがあがった。

Caminoと四国のお遍路さんの友好記念碑のようだった。

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巡礼が、日本でももう少し有名になればいいよなと思った。

それから先の道は、舗装された道をゆったりと下っていくというような感じだった。

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しばらくすると、遠くのほうにPonferradaの町が見えてくる。目的地が目の前に見えてくると、足の運びも速くなる。

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下のほうまで下ると、巡礼路はあぜ道のようなところに入った。

Ponferradaは、高級感漂う町に見えた。

13時半くらいに町のアルベルゲに到着。到着した先には、Leónぶりにイギリス人のベンと会った。

ベンは前日にPonferradaにいたらしいが、体調を崩して、同じアルベルゲに2泊するようだった。

ポンフェラーダのお城

Ponferradaにはとても美しい城がある。

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中に入れるのかはよくわからないが、僕は少なくとも外から見ているだけで満足した。

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写真を適当に撮った後は、アルベルゲでだらだらしていた。

この日のアルベルゲは結構多くの人が泊まっていた。ベン達とレオンで一緒だったオランダのニコリンや韓国人の二人組みのうち女の子のリナ、スペイン人のビンセントもいた。もう一人いた韓国人の男性は時間がなくて先に帰ってしまったようだった。

また昨日Foncebadónのアルベルゲで一緒だった韓国の青年二人と、スペイン人の夫婦もここに止まっていた。

スペイン人の夫婦、フランとアリシアは、いらないからあげる、といって、作りすぎてあまっていたスパゲティをくれた。ありがたく頂き、一緒に今日の巡礼の話をしていた。

アリシアは耳が聞こえず、読唇術で会話をしている、といっていた。とはいえ僕はスペイン語が喋れないため、凄いかんたんなスペイン語で会話するか、ジェスチャーか、Google翻訳を通じた会話だった。夫婦はとても優しくしてくれた。

Franは、Cruz de Ferroの近くで僕たちが会った犬の話をしてくれた。なんとあの犬はあそこからずっとついて来て、結局山を全て下ってしまったらしい。

首輪もついていたので、このあたりにいた犬が間違えて山までいって迷ってしまったのかもしれない。

結局、このあたりに住んでいる住人にお願いして、犬を保護してもらっていたようだ。

それにしても、とても健脚な犬だったなぁ・・・と思う。結局保護されたのだったらよかった。

 

ご飯を食べた後、この宿はwifiが30分間しか使えない仕様だったので、そのまま直ぐ寝た。