【スペイン旅行】テイデ登頂記 2日目
2019年9月、スペインの最高峰テイデに登った記録。2日目に山頂にアタックしたときの記録。あんまり需要はないかもしれないが、コロナが落ち着いたあと、カナリア諸島への旅行を考える人に参考になったらなと思っている。
テイデ山頂を目指して出発
前日山小屋の人が、だいたい5時30分くらいに出れば山頂で日の出が見れると教えてくれていた。アドバイスどおり、朝5時30分にテイデの山頂を目指して歩き出した。
Altavista小屋からテイデの山頂までは1キロ弱。Altavistaは標高3200mくらいのところにあり、3718mであるので、2時間あれば7時30分くらいのご来光には間に合うだろう。
1時間ちょっとくらい登っていくと、ロープウェイ乗り場にたどり着いた。ここから200mか300mくらい上がったところがテイデの山頂だ。
日の出の1時間くらい前になって、段々とあたりも明るくなってきた。残りはあとちょっと。山頂までの道はかなり整備され登りやすかった。
7時30分前には山頂に到着。
昨日山小屋で一緒にいたジョーイもいた。山頂で気がついたのだが、彼女はなんとサンダルで登山していた。
9月で南の島であるとはいえ、標高3000メートルを超える独立峰のテイデ山頂では気温は0度近かった。また風も強く吹いていたので体感温度は氷点下だった。
そのサンダル大丈夫なの?寒くないの?と聞くと、寒いけど、これは登山用のサンダルだから大丈夫。といっていた。登山用のサンダルとは???という気持ちになったがこれ以上深追いはしないことにした。
Teideの山頂でご来光
その後、20分くらい待ち、7時40分くらいにご来光を見ることができた。
テイデの山頂は狭く、登ってきたひとでいっぱいになっていた。チャンスを見てテイデの影をバックに写真を撮ってもらった。
山頂はとても冷えて寒いので、ご来光のあとは長居せずに下山を始めた。
ロープウェイは使用せずに下山
テイデには山頂近くにロープウェイがあり、事前に予約していればロープウェイで上り下りできる。
そういう意味で、予約することができれば誰でも登ることのできる山といえる。
しかし、せっかく来たのでロープウェイで一気に下ってしまうのはもったいないので、僕は歩いて下ることにしていて、ロープウェイの予約はしていなかった。
下山は途中までジョーイと一緒に下った。
山頂周辺はこのように岩でしっかりとした道が作られていた。
ロープウェイ乗り場で、ロープウェイで下山する予定だというジョーイとは別れ、その先に進んだ。
今日もとても天気が良い。
日が上がって、標高が下がってくると、だんだんと気温も上がってきて、昨日のように暑くなってきた。
下りはあっというまで、気づいたら麓の乾燥地帯まで降りてきていた。
時々テイデの周りでトレッキングを楽しむ人とすれ違うこともあったが、メインのルートからは外れているので、人は少なかった。
12時位には、昨日のスタート地点よりは1キロくらい先の、Las Cañadas del Teideに到着した。
レストランを探して歩いていると、十字架が立っていた。2年前の2017年、卒業旅行で行った、サンティアゴ巡礼を思い出した。
バスの到着までリラックス
下山後は近くのレストランで昼ごはんを食べた。
レストランで少し贅沢し、20ユーロ(2600円くらい)で飲み物+コース料理を食べた。
左上のビール、Doradaはカナリア諸島で有名なビールの銘柄で、どこにでも売っている。スッキリしていて飲みやすい。そしてこちらは牛肉の入ったシチュー。美味かった。
メインプレートにデザート。量は多かったが、疲れていたのでぺろりと平らげてしまった。
昼食後、14時過ぎとかでバスまではかなり時間があった。
バスの時刻表を見てもわかると思うが、1日1本しかバスが通っていない。Linea 348というバスが、出発地点のPuerto de la Cruzに向かう唯一のバスだったが、バスは16時20分くらいだったのでだいぶ時間が余ってしまった。
そこで近くにあったカフェに立ち寄って一休みすることにした。
これはテネリフェ島名物でとても有名な、バラキートエスペシアル(Barraquito Especial)というカクテル。
テイデに登る前に滞在していたホステルで、「テネリフェでは、バラキートエスペシアルっていうエスプレッソとアルコールを混ぜたクレイジーな飲み物があるから飲んだほうがいい」と強くオススメされた。
アルコールには、Licor 43という、日本ではあまり聞き慣れない甘めのリキュールを混ぜていた。
苦味の強いエスプレッソに甘めのリキュールが混ざって、とても飲みやすいカクテルだった。ぜひ飲んでみてほしい。
おわりに
テイデは日本ではあまり見ない乾燥した高山で、日本とは一味違う山に登ってみたい人にはとてもオススメである。かなりしっかり整備されているので、僕のように初めて海外で登山をするという人にもオススメできる山である。
2021年現在、コロナでAltavista小屋がやっていないようだが、コロナが落ち着いた頃に登れるようになったらチャレンジしてみてほしい。
山だけではなく、海もあり、独特の文化が形成されているテネリフェはとても興味深い。食べ物もとても美味しい。ぜひとも行ってみてほしい。
【スペイン旅行】テイデ登頂記 1日目
テイデ登頂記1日目の記録。スペインの最高峰テイデへ。
- テイデへ出発
- 登山口へ
- 登山スタート
- La Fortalezaから見える景色
- 灼熱のMontaña Negra - Lomo Hurtado間
- Altavistaへの道のり
- Altavistaからの夕暮れ
テイデへ出発
朝6時前に起床し、ホステルを出発しテイデへ向かう。
私の滞在していたラグーナからバスで2時間ほど揺られ、プエルト・デ・ラ・クルス(Puerto de la Cruz)という海に面した港町に向かった。
バスに揺られているうちに段々日が白んできて、プエルトデラクルスにつく頃には明るくなっていた。
スペインのスタンダードな朝ごはん、トスターダとエスプレッソ(カフェソロ)をお腹に詰め込んで、登山の準備はできた。
少しわかりにくいが、雲がかかっている後方の山がテイデである。
8:00頃プエルト・デ・ラ・クルスにバスが到着した。バスで一気に登山口のある2000m地点まで登る。
登山口へ
バスは港町を出発すると、La Orotavaという地域を通過し、ぐねぐねと曲がった山道を登っていく。
バスで隣りに座った同い年くらい(25歳位)の青年と話した。バスの時間は結構長く2時間くらいあったが、彼と話していたのであっという間だった。
彼はウクライナの出身だがドイツのミュンヘンに住んでいる、とのことだった。友達の誘いで、ミュンヘンでテレコム系の会社で勤めていると言っていた。お互い仕事の話で盛り上がった。また、ミュンヘンのこととか、ウクライナのこととか、日本のこととか、ざっくばらんに話した。
彼は、休暇でミュンヘンから来て旅をしているそうで、今回は初めてのテネリフェだと言っていた。テイデに開通しているロープウェイを使って一気に山頂付近のところまで上り、山頂に行くといっていた。多分、大半の人がこの方法でテイデに登るのだろう。
気づいたら、私がスタート地点にしようと決めていたEl Portilloというバス停についた。彼に別れの言葉を告げると、今度ミュンヘンに来る時行ってくれ、格安でアパートに泊めてやるから、といってくれた。連絡先を交換して、旅先での人との出会いに感謝しながら、登山口に降り立った。
登山スタート
トップのGoogle Mapsに1日目歩いたルートを貼っている。私はEl Portilloというところからスタートした。
マップの24番ルートのところが私のスタート地点だった。
ちなみに、テイデのサイトに書いてあるおすすめのルートはこちらからではなく、7番のMontaña Blancaというところのすぐ南の登山口から登るルートで、こちらのほうが一般的。
しかし距離としてはとても短くあまり歯ごたえがないなと思った。せっかく海外に来て登山するんだから、少し長いルートを歩きたい。そのような思いから、少し遠くからスタートすることに決めた。
少し遠目の登山口(地図の24番付近)から、テイデの山頂に直線距離で向かうルートではなく、1番のルートのほうへ向かい、テイデ国立公園の端っこの方に寄り道してから、33と22のルートを通り、7番のルートへ合流する、というようなルートを最終的に選択した。
バスを降りるとだいぶ日差しが強く、麓の街で買った日焼け止めを早速取り出して塗りたくった。
一気に2000メートルくらいバスで上がって来ていることもあり、30分程度高度順応のため休憩をして、だいたい10:50頃、スタート地点を出発した。
まず、スタート地点のエル・ポルティージョ(El Portillo)から少し歩いて差し掛かった分岐を右に曲がり、ラ・フォルタレサ(La Fortaleza)という地点へ向かった。
写真を見てわかるとおり、ここは2000mの高山地帯なのか疑うほど、乾燥していて、植生もいかにも乾燥地帯に生えていそうな植物しかなかった。
こういう植生は日本にはないよな、と思いながら歩いていた。
一応、森林限界という言葉がここにも存在するのかはわからなかったが、あたりには低木しかなく、直射日光が容赦なく降り注いでいた。
La Fortalezaは英語でいうならばfortress、すなわち城塞のことらしい。
城塞の由来かはわからないが、スタート地点から数km進んだところで、岩山が見えてきた。
この岩山に向かっても一応道が伸びており、登ろうと思えば登れるようだ。
登ってしまうと相当なタイムロスになるので、予定通り岩山の横を進み、1時間くらいしてからLa Fortalezaの終着地点に到着した。
La Fortalezaから見える景色
ちょうど国立公園の辺境あたりで道が分岐しており、ここで左に曲がりテイデの方へ向かうのが予定していたルートだ。時刻は12:00くらい。一旦休憩することにした。
国立公園はどうやら森林限界を境に設定されているようだった。目の前には森林と雲海が広がっていた。
日本では2000mを超える山を登ると、森林限界を超えたあたりから岩稜帯、というような山が多いが、テイデは森林の上に乾燥した平野が広がっている、というような感じだろうか。様相が全く異なるなと思った。
この地点から目の前の森林地帯に向かっても道が伸びていたので、登ろうと思えば下から足で登って来ることができるのかもしれない。
この地点で少し水分補給と軽食を食べた。その際あたりを見回してみると小さな生き物がたくさんいることに気がついた。
灼熱のMontaña Negra - Lomo Hurtado間
20分くらい休憩をして、ここからはテイデの方に向かって歩き出した。
La Fortalezaから歩き出して周囲を見渡すと当たりで過去に山火事があったのだろうか。周囲の木々が燃えて、大地が黒ずんでいるように見えた。
このルートはMontaña Negra(黒い山)と名付けられていた。30分くらい枯れ草をかき分けながら平坦な道を歩くと、テイデの手前にあった黒い丘のようなものが近づいてきて、段々山のように見えてきた。これが黒い山の正体なんだろうか。
時刻は13:00頃にさしかかろうとしていた。光を遮るものがほとんどなくて、容赦なく直射日光が突き刺さった。
標高2000mで気温は高くないが、カナリア諸島は緯度的には沖縄と同じくらいのところにある。日差しはとても強く、ジリジリと体力を奪っていった。
休むところがないのでこのような日陰を見つけるたびに、小休止をしていた。
Montaña Negraを超え、Lomo Hurtadoというルートに合流してからは、だんだんこのような日陰も少なくなってきて、足元くらいの高さしかない草木しか見当たらなくなってきた。
水を飲み、歩きだしては汗が吹き出し、また立ち止まっては水を飲み・・・ということを繰り返した。
日差しに体力を奪われかなりキツかった。ペースもかなり落ちたと思う。
少しずつ歩いていって、段々上り坂になってきた。登っては休みを繰り返しなんとか3時間位かかって、メインの登山道に合流した。
振り返ってみると今まで歩いてきた道がそこにあった。遠くにLa Fortalezaが見える。大きな達成感に包まれた。
Altavistaへの道のり
ここからテイデの山頂へ最も近道のルートに合流した。
ここから今日の宿泊地であるアルタビスタまでは4.7km、標高としては700mくらい登った3200m地点にある。ここから、メインの上りが始まる。
周りの登山者はあまり疲れた様子がなく悠々と登って行く感じだったが、私の場合は12km以上炎天下の下を歩いていたのでかなりヘトヘトになっていた。
かつ周りの砂の色は真っ白で、上から照りつける日光と、大地からの照り返しが体力を奪った。
この先にMontaña Blancaというピークがあった。こちらは先程の黒い山と打って変わって、白い山、という意味。確かにこのあたりの地面は白かった。
Montaña BlancaからAltavistaを目指す道。Altavistaはテイデの中腹にあるが、テイデ自体はかなり黒い。
テイデ自体は火山であるので、かつて噴火したのだと思うが、こんなにも山の色に差があるのはなんでだろうか。かつて理科で白色の山というのは一般的に溶岩の粘性が少なく激しい噴火によってできた山で、黒色の山は粘性の高い溶岩がゆっくりと冷えて固まってできたものだ、と習った覚えがあるが、テイデの場合はどうだったんだろうか。
答えはよくわからなかったが、いろいろな一面が見える面白い山だなと思った。
この先は少し急な上りが続いたが、時刻は17:00くらいに差し掛かっていたので段々日が傾いてきて、山の斜面だったので日陰もできるようになってきていた。
私はもうかなりバテバテで、休み休み歩いていた。
後方から来たスイス人と思わしきパーティに悠々と抜かされた。
すげぇ体力あるな、俺はもう無理だ・・・とか思いながらも少しずつ登っていった。
後ろを振り返るといつの間にかかなり高度を上げていた。
後少し・・・
そして18:00すぎ、やっとAltavistaに到着した。
日が傾いて、テイデのピークの影が大地に投影されていた。くっきりと山の形が見える。
Altavistaからの夕暮れ
Altavistaにつくと山小屋の中には疲れた登山者でいっぱいだった。
事前に予約していた旨を伝え、パスポートを渡してチェックインした。山小屋の人が、明日ご来光を見るのであれば5:00頃出発すれば山頂にちょうど良い時間に着く、と教えてくれた。
周囲の人が、君の他にもアジア人がいるよ!と先に到着していた登山者を紹介してくれた。マレーシア出身のジョーイはイギリスに留学中の学生だった。夏休みでテイデに来ているらしい。いいなぁ学生・・・。ジョーイとは意気投合し、小一時間世間話をした。
少しすると日が傾いてきた。外を見るとすごくきれいになっていた。
テイデは山頂がとんがりコーンのような形をしているので、日が傾いてくると山頂の影が大気に投影されて、すごく不思議な景色となっていた。
影で目の前に幻の山ができている、そんな感じだった。
Altavistaは結構快適な山小屋だった。中はこんな感じ。
キッチンのようなところもあったが、水は飲むことができないようだった。
Altavistaには自動販売機もあった。水やコーラが売っていたが山小屋価格で確か5€くらいしたと思う。
ベッドも一人一つあった。
明日は5:00前には起きて、日の出を目指して山頂に向かおう。その日は夜ふかしせずに、9時くらいにはベッドに入った。
































