La Vida de Viaje

旅行や登山の記録

【スペイン旅行】テイデ登頂記 準備編


はじめに

日頃社会の荒波に身を任せて、気がついたら何年も経っていた。そんなときふと、久しぶりにブログを立ち上げて、昔の記事を読んでいたら、旅行していたその当時のことが鮮明に思い出されて、とても懐かしく、かつ新鮮な気持ちになった。あの時自分はこんなことを感じて、こんなことを考えていたのか、と。普段は前を見てそれなりに生きているけど、時々後ろを振り返って見ても、色々気がつくことがあるのかも。そんな時、自分が体験したことを書き綴ったものがあれば、記憶の再体験がこんなにも容易になるのか、と感じた。

日々自分の脳みそには新しい情報が詰め込まれて、段々と古い情報は頭の外に追い出されてしまう。だから、覚えているうちに思い出を書き留めておくことは、とっても重要なんじゃないか、そう考えていて、またぽつりぽつりと、自分の体験したことを書いていこうかな、と思った。

私はあのサンティアゴの巡礼の後、何度かスペインを訪れたし、ヨーロッパの各地も旅した。その時々、面白い発見があったし、様々な人に出会った。その中でも、もう2年も前のことになるが、スペインのカナリア諸島(Canary Islands)に行き、テイデ(Teide)に登ったことは忘れたくないことの一つ。あったかくて、とても楽しかった。これは、忘れないうちに綴らなければ。

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ということで、カナリア諸島に行ったときのこと、テイデに登ったときのこと、思い出しながら書いていこうと思う。また、日本ではあまりメジャーではないので、カナリア諸島に行ったことのある人、テイデに登った人、というのはあんまりいない気がする。コロナ前の情報にはなるが、コロナが終わった後、旅行計画の参考になればと思う。

カナリア諸島って?

カナリア諸島はスペイン領だが、位置的には本土から南に飛行機で1時間、アフリカサハラ砂漠の西あたりに位置する。

西サハラとモロッコの横辺り。8つの島で構成されていて、一番大きいのはテネリフェ(Tenerife)島。テネリフェの隣にあるグランカナリア島も結構有名。

カナリア諸島は歴史的に大陸間を移動する際のハブとして使われてきたという経緯がある。そのためスペインの本土と少し様相が異なるところがある。

まずは言葉。といってもスペイン自体かなり地域ごとに言語には特色があり、方言も多様だが、カナリア諸島にもカナリア諸島の方言がある。例えば、バスはスペインの本土ではautobúsというが、カナリア諸島ではguagua。グアグアと発音する。すごい名前よね。カナリア諸島の人に、私の拙いスペイン語でautobúsって言ったら、ここじゃ誰もそんな言い方しないよって笑われた。あと普通に町中にguaguaって書いてあるから面白い。

じゃがいもは本土ではpatatasだが、カナリア諸島ではpapas(パパス)。フライドポテトはpapas fritas(パパスフリタス)。ちょっと舌足らずな感じが可愛い。

あとは、建築の様式も結構異なると思う。これは、ラグーナという街にある大聖堂である。

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こんな感じで、スペインの本土にあるゴシック建築とはちょっと異なる建物が多くある。

あとは、気候や生態系は本土のそれとは全く異なる。気候は市街地では1年中20度くらい。日差しはとても強く、日焼け止めがないと真っ黒になってしまうが、夏でも夜はまあまあ涼しい。私が訪れた時も夏だったが、夜は肌寒かった。また、サハラ砂漠の側にあることから時々砂漠からの飛砂害に悩まされることもあるそう。

生態系は、離島あるあるかもしれないが、独自の生態系が形成されていて、カナリア諸島にしかいない動物がいる。特によく見たのはこのトカゲ。写真は登山中に撮ったものだがいろんなところにいっぱいいる。でかいやつは結構でかい。

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カナリア諸島は火山性の島で、過去噴火によってできた島々だそうだ。カナリア諸島最大の島テネリフェにはテイデというスペイン最高峰の山もあり、その高さは3,718mでだいたい富士山と同じくらいの高さ。また海もきれいで、まさにいたるところに自然があるので、ヨーロッパやアメリカに住む人の人気の観光地として栄えている。

そんなテネリフェ島に、2019年の9月に行って、テイデに登ってきた。

なんでテネリフェに?

その当時、一週間強スペインを旅行することが決まっていて航空券は持っていたのだが、予定を全く立てておらず、直前まで何をしようか考えていた。そんな時その当時言語交流アプリのHello Talkで仲良くなった人がテネリフェに住んでいて、おすすめしてくれた。そしてそこには、スペイン最高峰の山があるというではないか・・・。そこに山があるなら、行くしかない。ということで、旅行の一ヶ月前くらいに、スペインの本土からテネリフェへ行くチケットを買った。

テイデに登るための準備

登山には許可が必要

テイデへ登るために色々と下調べを行った。

まずテイデへ登れる人数は限られている。登頂するためには、許可を得る必要がある。2019年時点では下記の2つの方法のいずれかを取らなければならなかった。

  1. テイデの麓から出ているロープウェイ(Teleférico)チケットを予約購入する
  2. テイデに登る途中にある山小屋アルタビスタ(Altavista)に宿泊する

私はできるだけ自分の足で登りたいと思いが強かったので、2番目の山小屋に宿泊するオプションを選んだ。予約は結構すぐに埋まってしまうようだったのだが、幸い1ヶ月前くらいに滑り込みで山小屋の予約ができた。予約は下記のサイトから可能。

www.volcanoteide.com

登山道へのアクセスとルート

登山道へのアクセス方法は基本的には車かバス(guagua)しかない。guaguaは時間が限られているので注意が必要。

テネリフェ島の北側と南側からアクセスが可能で、北側からだとPuerto de la Cruzから出ているno. 348、南側からだとCosta Adajeからno. 342に乗って登山口へとアクセスができる。

登山口はだいたい2,000mくらいの高さにある。だいたい富士山と同じような感じである。

メジャーな登山口はMontaña Blancaから登るルート。テイデのサイトにも行き方が書いてある。

blog.volcanoteide.com

私は欲張りなので、メインのルートじゃ満足できん、といろいろ調べて、とても変なルートから登頂した。メイン記事で綴ろうと思うので、乞うご期待。

テイデ登山に必要なもの

テイデを登山するときに注意しておきたいポイントがいくつかある。

まず気候だが、日中はとても日差しが強い。とにかく日に焼ける。なので、日焼け止めは必須。また帽子もあったほうが良い。ともかく日差しにはかなり体力を奪われるので注意が必要。日本のアルプス登山とかでも、日差しが強い時は堪えるが、テイデの日差しはそれ以上だった。

また、テイデはかなり乾燥していて、日差しもあるので水分を持っていかれる。登り始めると給水はまったくない。Montaña BlancaからAlta Vistaまではそこまで長くないかもしれないが、充分な水は持っていたほうが良い

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写真のように、登山道は日差しを遮るものがない、カラカラの大地である。

最後に地図。テイデはかなり整備されていて、ルートも明白でチェックポイントや分岐には必ず看板で説明書きが書いてあるのでかなり安心。周りの登山者はあまり持っていなかった。しかし、地図は登山には必須で携帯しておいたほうが良いと思う。特に、メインのルートから登らない場合は、持っておいたほうがいい。

準備運動で富士山へ

旅行の二週間前、9月の初旬、テイデの準備運動ということで、富士山へ登った。夜8時くらいから富士宮口から登り始めて、足を慣らした。

ちょっとスタートが早すぎたせいで、朝2時前には山頂についてしまった。

山頂で凍えながらセブンで買った中本のカップ麺を流し込んでご来光を待った。

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富士山はやっぱきれい。山頂からの景色も天気がいいと格別で、この日はご来光もバッチリ見えた。

その後御殿場ルートの砂走を下っていき、朝8時前に御殿場口に到着。体力の心配もあったが、テイデよりも何十メートルか高い富士山にも登ったし、準備万端。さて、どんな景色が私を待っているんだろうか。ワクワクしながらその日を待ちわびたのだった。