サンティアゴに到着し、1日が経過した。
ホステルで起床して、もう歩かなくてもいいことが何だか不思議だった。
サンティアゴの先にもまだ道は続いていた。
僕は予定ではサンティアゴの先、中世の世界の果てであった「フィニステラ」という岬まで行こうかと考えていた。
しかし、天気は一週間先まで雨と防風、というような絶望的なコンディションだった。
天気が悪いときに行ってもしょうがないかな・・・という気持ちと、もうあるきたくないという気持ちが半々で、とりあえず1週間位サンティアゴに滞在することにした。
※フィニステラはサンティアゴからバスでも1時間位で手軽に行くことが出来る。
サンティアゴの町内観光
サンティアゴ・デ・コンポステーラは古い学業の街でもある。
13世紀頃につくられた、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大学(USC)が市内にあり、多くの学生が住んでいる。
USCの生徒と前日にバーで仲良くなったが、大きなキャンパスが街の北の方にあるようである。
歴史的な古い街の中には、多くの学生が住んでいるようだ。
雨の合間を縫って古い町並みを見て回った。
大聖堂周辺
カテドラルのある広場に行ってみた。
大聖堂は完全に工事中。2015年位からずっと工事中らしい。
カテドラルの前には高級なホテルがある。ここは昔、巡礼者に向けて作られた病院だったらしい。
カテドラルの中は無料で入場できる。
大聖堂の真ん中にはボタフメイロという金属のモニュメントみたいなものが吊るされている。
年に何回かの決められた時期に横につるされているロープを使って、司教の人たちがコレをスウィングさせるという行事がある。
こんな感じらしい。
大聖堂に500€くらい支払うことで個人からもリクエストが可能らしい。現に、僕のサンティアゴ滞在中(2/27~3/3)にも実施されたようである。
ただ、いつ実施されるかは本当に不確かで、大聖堂に確認が必要である。
教会の周りは荘厳な建物ばかりだ。
歴史的地区周辺
カテドラルを囲むように、歴史的な建物が点在している。町並みもとても古い。
1週間の滞在中何度も散歩していたが、景色に飽きることはなかった。
カテドラルから北の方に歩いていくとある(多分教会)。この先にいくとUSCのキャンパスがある。
狭い路地を見ると何だか興奮する。
街の周辺
サンティアゴはとても起伏に富んだ街で、坂が沢山ある。街の外まで散策するのもとても楽しい。
古い城壁。
坂道が多い。坂を下っていくと、
公園みたいなところに迷路があった。
迷路には咲いてた花。
サンティアゴの歴史的地区の外から見ても、大聖堂はとても目立っている。
ちなみに、巡礼路に見たことのあるキャラがいた。この店が何なのかはよく知らない。(笑)
サンティアゴの大聖堂の北側には少し高台になっていることころがあり、そこから街を一望することも出来る。
散歩をしているだけで心が洗われた気がした。
Carnabal de Santiago de Compostela
僕の滞在中は、ちょうどカーニバルの時期だった。
夕方5時過ぎくらいに、歴史的地区の周辺でスタートするということで、巡礼者の友達と一緒にパレードを見に行った。
パレードはぞろぞろと仮装したサンティアゴの人たちが歩いて行く。
最初の方はちびっこが仮装して、音楽に合わせて踊っていた。
ルールはよくわからないのだが、審査員がいるらしく、参加者ごとに点数付けされているらしい。優勝すると賞金があるのかどうかはわからないが。
中にフツーにコスプレしている人もいた。下の写真の彼らのコンセプトはドラゴ●ボールである。
色々なキャラがいるので、よく見てみると面白い。
パレードも佳境に近づくにつれて、出し物は段々豪華で派手になっていく。
最後の方は、もはやちびっ子のお遊芸会というよりはエレクトリカル・パレードだった。
最後はライトが沢山使われた大きな出し物が出て来て、会場は大盛り上がりで締めくくられた。
最高の締めくくり
2/27に到着してから、5日間サンティアゴ同じホステルを予約していた。サンティアゴの街に出歩いて写真を取っていた。
サンティアゴに5日間も滞在していたのには、疲れていた以外にも理由があった。最後に巡礼中出会った何人かの友達に、サンティアゴで再開できることを願っていたのだ。
僕や、一緒にサンティアゴに到着したデンマーク人のケントは、比較的歩くのが早かったため、道中仲良くなった友達を皆おいてきぼりにしてしまっていた。
またとない機会だから、もう一回彼らに会いたい。そんな思いで、サンティアゴで待っていた。
気がつけば3/2になっていた。僕もケントも、明日になったらサンティアゴを出発する。
二人で、道中で出会った皆に会えないかと、巡礼路のカフェで通り過ぎていく巡礼者を見ていた。しかしあいにく、僕達が会いたかった、ポーランドのアダムや、スペイン人の夫婦、イギリス人のベンなどには会えなかった。
残念に思いながら、二人でホステルに戻って明日の予定を考えていた。すると、フェイスブックで、アダムから連絡があった。どうやら彼らは、今日の明朝サンティアゴに到着したようだった。
アルベルゲの場所を聞いて、ついに皆と再開することができた。
ワインを飲み交わし、最高の巡礼の締めくくりをすることができた。
さらば星の降る野
楽しい時間はあっという間に過ぎ、来る3/3、僕は何人かの友達からの薦めによって、南のアンダルシア地方にある、セビージャへいく事になった。
巡礼の最後と、巡礼後の長い時間を共に過ごしたケントに別れを告げた。
サンティアゴの大聖堂下で、誰かがバグパイプを吹いていた。サンティアゴに来る巡礼者を祝福するバグパイプ。僕にとっては別れの音色だった。
バスターミナルはサンティアゴの歴史的地区の北側、少し離れたところにあった。大雨が降る中、バスターミナルへ向かい、その後16時間バスに揺られて、アンダルシアへと向かった。