2/22(水) Villafranca del Bielzo - O Cebreiro
この日は軽い登山となる予定だった。宿泊したアルベルゲには朝ごはんつきだったため、腹いっぱい食べた。
日本人の巡礼者に始めてあったが、彼はチャリ勢だったので巡礼中もう会うことはない。
また日本で会おうと別れの挨拶をして、出発。
町を出るまでは、たびたびお世話になっているスペイン人夫婦と、ポーランド人のアダムと一緒に歩いた。
橋を渡り、町を出る。像があったので、夫婦と一緒に写真を撮った。
その後はアダムと一緒に途中まで歩いた。山道みたいな道を歩く。渓谷の中をハイキングしているようなイメージだ。
途中、変な色の木があった。
ピンボケしてしまっているが、木の幹が青かった。なんだったんだろう。
1時間くらい歩いて、アダムは休憩するといって立ち止まったが、僕はそのまま歩き続けた。
最初のほうの道はずっと沿道を歩くといった感じで、ところどころに村があった。
尚、O Cebreiroに向かう道には途中別ルートがあると、ベンが宿で言っていたが、距離が長く、アップダウンが激しいようだったので、諦めた。
今思えば美しい道を行くべきだとおもうが、歩いている最中は疲れていたんだと思う。
しかし、山のふもと手前まで行くと、景色はいっぺんし、透き通る水が流れる草原にたどり着いた。
草原の中には小さな小川がいくつもある。
PLフィルターを持っていなかったため反射してしまっているが、水の透明度はピカイチ。
地下水か、草原をながれているのかよくわからないが、今までにあまり見たことがない光景だった。
このLas Herreríasという村は山のふもとであるが600m位。ここから1200mくらいまで登る。
登っている最中。写っているのは僕。
途中森林をのぼるが、稜線に出ると一気に開ける。
景色が好きすぎて、途中何回も立ち止まって休憩した。色んな人が僕を追い抜いていったがそれを見るのも楽しかった。
念願のGalicia地方。今まではCastilla y Leónという州だった。
しばらく歩くと、O Cebreiroに到着。大体15時くらいだった。
眺めが最高だった。
アルベルゲは公営のアルベルゲに泊まったが、ここからのアルベルゲはXunta de Galiciaというガリシア地方の行政が主体となってやっている。基本的には6€である。
なぜだかよくわからないが、Xuntaのアルベルゲにはキッチンはあってもキッチン用具がない。それくらい持って来い、ということなのだろうか。
あとはwifiも基本的にはない。トークンを取得して使用可能であるが、スペインで有効な電話番号を持っていないと使えない。
また、Xuntaのシャワールームは基本的にカーテンやドアがついていない、非プライベートな空間になっている。
たまーに男女共用でカーテンがないところもあるようだ。なんともオープン。
しかし、Xuntaのアルベルゲは、冬季は人が集まり賑わっていることが多い。
ガリシア地方は、短い距離を歩く巡礼者が集まる関係で、夏場は相当込み合うようだが、オフシーズンはそんなに人がいない。
したがって、私営のアルベルゲに泊まると、一人ぼっちということがザラにある。
冬季人と交友したい人は、公営のアルベルゲに泊まることをオススメする。
今日も一日が終わる。
山の頂上近くまで行くと十字架があり、すばらしい夕暮れを見ることができた。
今日は山の上まで行かないと言っていたアダムが、同じ宿までやってきたので、二人で祝杯をあげた。
ガリシアのスープと、ワインをホテルで堪能した。
アダムは道中バスツアー客に囲まれて、ツアーガイドに「ここに巡礼者がいます、話を聞いてみましょう。」と呼びつけられ、インタビューさせられたそうだ。
質問攻めにされたらしい。
「杖はその辺で拾ったのか」と誰かが尋ねたらしく、
「オレはホームレスか。そんなわけないだろう。」と笑っていた。
サンティアゴまで残すところ150kmほどとなってしまった。
早く行きたいという気持ちが強く、明朝は5時前に出ると心に決め、早く寝た。