La Vida de Viaje

旅行や登山の記録

【サンティアゴ巡礼3日目】Carrión de los Condes - Sahagún 40.6 km


2/13(木) Carrión de los Condes - Sahagún

Carriónから次の村Calzadilla de la Cuezaまでの距離はとても長い。17.5kmほど離れていて、間には何もないそうだ。昨日シャリばてと水切れを起こしたことを教訓に、十分な軽食(ポテチとチョコ)と水1.5リットル分を、昨晩仕入れておいた。

3日目の朝はゆっくり起きた。天気予報では午前中は雨だが午後にやむといっていたので、この日は朝7時30分くらいにスタートすることにした。外を見るとやっぱり雨だった。雨対策は万全にしていた。防水の袋でザックの中身は覆われていて、それに加えてザックカバーも持っていた。また、雨具はモンベルのストームクルーザー。ストームクルーザーには雨の間、かなり助けられたと思う。

出だし5kmは快調に進んだ。しかし、数キロ歩いたところで、腰骨と膝、足首付近に異変を感じた。

腰周りの異変は、どうやら長時間バックパックを担いで歩いていることによるもののようだった。どうにも、腰骨の上のほうの部分に、バックパックの腰ベルトが当たり続けて、痛みを起こしているようだった。

そして、このあたりから足にも痛みを感じるようになった。捻挫したように足首が痛くなったし、一歩踏み出すごとに、膝付近に鈍い痛みが走った。

おそらく、腰の痛みは、バックパックの背負い方が間違っているせいだろうと思い、腰ベルトの位置を少し下のほうにして、様子を見ることにした。

足の痛みのほうは、我慢するしかなかったが、ゆっくり歩くことにした。

しばらくすると、宿で一緒だった屈強なフィンランド人や、イタリア人の青年が追い越していった。

競争ではないので、ゆっくりと行くことにした。

時間を追うごとに、雨脚は強まっていった。結局、12時過ぎくらいにやっとCarzadilla de la Cuesaに到着した。

村の入り口にアルベルゲがあり、また小さなカフェテリアもあった。宿が一緒だった韓国人の女の子、ボムも、僕に追いついて一緒にコーヒーブレイクをした。

ボムは雨具らしい雨具を持っていなかった。結構雨対策をしっかりしていない巡礼者は多い。大体、登山用の雨具を持っていれば事足りる。登山をする者としては、雨具は命に関わるので、それなりにいいものをそろえていた。しかし、一般的にはそうではないのだろうか。大き目のポンチョで体とザックの両方を覆う、というようなスタイルの人が多かった。ボムの服装もそんな感じだった。しかも、ポンチョは少し短く、足までは覆えず、ずぶぬれになっていた。

「意外となんとかなるよ」といっていたけど、気温は10度以下。風も吹いていたので、明らかにつらそうだった。

ボムはここのアルベルゲに泊まりたいといっていたが、このアルベルゲはリノベ中でシャワーがないといわれると、落胆して、次の村のLedigosまで行く決心をしていた。天然のシャワーを浴びたまま寝るわけにはいかない。

二人でコーヒーとスパニッシュオムレツみたいなものを食べ、つぎの村へ出発した。途中まではボムと一緒に歩いたが、途中で別れ、また単独で歩くことになった。

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雨がやんだので、この日初めて写真を撮影した。暇をもてあました巡礼者は時々矢印だったり文字だったりを路肩の石で作ったりする。

Ledigos村に着くと、非常に紛らわしい看板に出くわした。

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何で二手にわかれてるんだ・・・。地図を見ると、右に進めと書いてあった。よくみると左の看板には沢山罰印がかかれているし。

右に進んだら、公営のアルベルゲがあった。どうやら、右で正解だったようだ。

 

体の痛みがあったので今日はLedigosか次の村で終わろう、と思っていた。しかし、このときまだ13時で、少し終わるには早かった。またこの街にはスーパーマーケットがなさそうだった。とりあえず先に進んでいけるところまで行くことにした。

Ledigosの先で、大きい街というと、サアグン(Sahagún)という街が16キロ先にあるようだった。体力を見ながら、いけるところまで行こう。

ちょっと歩くと、雲の切れ間から青空が見え出した。僕の気分も少し晴れだした。

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2~3時間くらいかけていくつか街を越えると、サンティアゴまで通じる高速道路が見えてきた。

このあとは、この道にそって進んだ。

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少し歩き、道路にかかっていた橋を上ると、ちょっと先にSahagúnが見えた。

あと少し・・・

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空の光り方がとても神々しい。ゲートみたいなのをくぐって、少し歩いたら、Sahagúnに到着した。

ちなみに、街に入るところで少し迷ってしまい、足場の悪い通りを歩いて、靴が汚れてしまった。

アルベルゲは街の入り口にあった。どうみてもアルベルゲは修道院のようで少し戸惑ったが、他の巡礼者と現地の人に助けられてなんとかたどり着いた。

このアルベルゲは新しいようで、快適だった。wifiも早いし、キッチンもそろっていた。

 

夕食は、体力をつけるために外食。レストランで、一番でかいやつ!といったらこれが出てきた。

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なかなかのハイボリューム。12ユーロくらいだった。全て食べ切れなかったが、レストランの人がバッグにつめてくれて、持ち帰ることができた。

巡礼ファミリー

この日はアルベルゲでパンプローナから一緒に歩いてきているグループにあった。巡礼中、同じくらいのペースで歩いていると、毎回同じ人に宿で遭遇する。そうなると、だんだん仲良くなっていって、ファミリーみたいになる。彼らはまさにそんな感じであった。

グループには韓国人男女二人、オランダ人の女の子ニコリン、イギリスの紳士ベン、スペイン人の料理が上手なビンセントがいた。ワインを分け与えてくれて、一緒に少し談話した。

それにしても、巡礼の旅、韓国人にはよく会う。彼らで韓国人に会うのは5人目だ。大体ぼくの顔を見ると、韓国語で話しかけてくるが、わからないので困っていると、英語で会話してくれる。韓国では、巡礼が結構ポピュラーのようだ。

彼らと話していて、もうすこし、僕もゆっくり歩いてもいいのかもしれないと思った。あと50km位歩くと、レオン(León)という大きな街に着く。楽しみだけど、足の痛みもあるし、焦らずにゆっくりいくことにした。