La Vida de Viaje

旅行や登山の記録

【サンティアゴ巡礼16日目】Melide - O Pedrouzo 33.6 km


2/26(日) Melide - O Pedrouzo

朝7時過ぎに外を見ると、雨がかなり降っていた。

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昨晩スーパーで購入したインスタント麺が朝ごはん。味の素、海外でも商品出してるんだな。

朝7時半過ぎに出発した。湿潤な気候で知られるガリシアは、時々強い雨が降る。この日の雨は冷たく強かった。

ノンストップで歩き、Arzúaという町まで何とかたどり着いたが、寒すぎて震えて来たため、町のカフェで一休みした。

朝は凍えるくらい寒かった。時刻は10時半くらい。雨脚は一向に弱まらない。30分くらい暖かいエスプレッソを飲んで休んで、また出発。

少し休んでいるうちに雨が弱まってきた。

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巡礼者トラップかとおもったが、この分岐はどうやら自転車の人と歩きの人の分かれ道のようだ。

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こういうのはどこにでもある。一瞬戸惑うのでやめてほしい。

中韓国人のフアンが脚をいためて、途中で休んでいた。また、その先で、デンマークのケントも同様に脚をいためて休憩していた。

彼らはSt Jeanからずっと歩いてきた巡礼者だ。最後の最後で、彼らの足にたまった疲労が爆発しかけていた。

あと少しでサンティアゴだと、二人を励ましながら、前に進む。

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雨が上がってきた。ガリシアの古い村の中を歩いていく。

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サンティアゴまで残り40kmをきっている。後は惰性でも、たどり着けるような気がした。

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O Pedrouzoを目指す最後の5kmは、ユーカリの林の中を歩く。こんなに細い木の幹で、20mを超える高さまで成長しているユーカリの木は、何で折れないのか不思議である。

前をゆくのはケントとロシアのアイリーン。あと少しだと、重たい脚を前に進める。

15時ころ、O Pedrouzoのアルベルゲに到着。

雨で始まったのでとても長く感じられた。

スペインの日曜日

日曜日になると基本的にスペインの街は一変する。大体のお店は営業せずにお休みになってしまう。大抵の場合、バーやレストランは開いているが、ほとんどのスーパーはしまっている。巡礼者にとって、町のスーパーで明日のご飯や生活用品を買ったり、ご飯を食べに行ったり、ということが、難しくなる場合がある。

小さい町のO Pedrouzoでもやはりスーパーが閉まっていた。ただし、近くにガソリンスタンドがあったので、お菓子や缶詰などは買うことが出来た。

O Pedrouzoで泊まったアルベルゲは、Xunta運営のものだったが、キッチンに調理器具がついていた。

何か作ろうにも、具材が無くて困っていたが、セビージャという街出身の家族が、たくさん作りすぎたパスタを食べていいよ、といってわけてくれた。

ケントとぼくはありがたくそのパスタを頂いた。

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ほかの巡礼者がユーカリ茶を作ってくれた。その辺に大量に生えているユーカリの葉っぱを拾って、お湯を入れて煮込むとできる。ユーカリの葉っぱは毒があるそうだが、熱湯でお茶を作る分には大丈夫なようだ。ハッカみたいな味だった。お腹にいいと言っていたけれども、お腹を壊さないか少し不安だったのは内緒だ。

セビージャの家族はSarriaから巡礼を始めたらしい。一家一同が一緒に過ごせる時間として、巡礼はとてもふさわしいようだった。

ごはんを食べながら、巡礼のあと、なにをするのか、という話をした。巡礼後、フィニステラというスペインの先端に行く、という韓国人の子や、ポルトガルの街ポルトの巡礼路を逆行するというケントや、そのままロンドンの家に戻るというジェームズなど、行き先はバラバラだ。僕はなんとなく、スペインのグラナダに行こうかと考えていると言うと、セビージャ出身の家族が、グラナダに近いからセビージャにもおいで、と教えてくれた。アンダルシアにある街で歴史的でとてもいい街だから来るといい、といっていた。

僕は巡礼のあと、特に行き先を決めていなかった。疲れたら日本に帰ろうと思っていたし、お金ある限り旅を伸ばすのもありだとおもっていた。もちろん、無限に滞在できるわけではないので、そろそろ、日本に帰るチケットを買う必要もあった。明日には目的地のサンティアゴにつく。どうしようか。

 

僕は巡礼中に、スペインの魅力に虜になっていた。自然に囲まれている巡礼路のおかげでもあったが、それだけでなく、言葉が通じなくても助けてくれるスペインの方々には、心打たれていた。道に迷ったときや、困ったことがあったときは、彼らなりに助けようとがんばってくれた。

僕はそんなスペインをもう少し見るのもいいのではないか、と思った。

というわけで、バルセロナから東京へ戻るチケットを購入した。バルセロナを最終目的地に、巡礼のあとは国内を放浪することにした。

そのあとのことは、明日決めればいいや。きっとなるようになるだろうという気持ちで、明日のゴールに向けて備えたのだった。