2/25(土) Portomarín - Melide
サンティアゴまでもう一踏ん張り。早朝6時に出発。
橋を渡りPortomarínを出ると、ちょっとした登りが続く。そのあとは、森の中を平坦な道が続く。
森を出ると、大きな農場が見え始める。この日は霧が深かったため、かつ日の出前だったので、ヘッドライトをつけていても、可視範囲がとても狭かった。
とはいえ、あたりが明るくなってくると、霧に包まれた幻想的な光景となった。僕はヘッドランプを切って、霧の中を30分くらい歩き続けた。
舗装された道路に出て、上り坂を登ると、霧から抜け出て、Toxiboという町についた。
さっきの霧が雲海となって姿を現した。
巡礼中の朝焼けの中では一番綺麗だったかもしれない。
そのあとも緑の中を進む。
たまにこういうまぎらわしい表示があるが、現状の方向に進めばOK。
先ほどの分岐をまっすぐ進み、丘を上ると、Castromaiorというケルト時代の遺跡に通りかかる。
実際のお城は少し巡礼路から外れないと見えない。この丘のそばに古い遺跡があるようだ。
このあたりはケルトの時代から受け継がれた石造りの伝統的な建物が多く、歴史を感じさせる。
Portomarínから25kmくらいのところにあるPalas de Reiという大きめの町でコーヒーブレイクをしたあと、さらに15kmほど歩いた。
ガリシアの道は緑豊かだ。森に囲まれていたり、農場の真ん中を突っ切ったり、とても自然豊かで疲れを感じさせない。
15時過ぎにはMelideという町についた。昨晩一人で泊まって寂しかったので、公営アルベルゲに泊まろうと思ったが、道に迷って見つからなかったので、私営のアルベルゲに宿泊した。一昨日Sarriaで一緒だったカンやフアンなどの韓国人の一行と一緒に泊まった。
この日の夜は彼らと一緒にパエージャを堪能。8€もしなかった。
なぜか日本語表記のあるオレンジジュースをスーパーで発見した。
スーパーで買い物をしていたら、O Cebreiroぶりにデンマークのケントに会った。かれは公営のアルベルゲのほうに泊まっていたようだ。公営アルベルゲはいくつかのグループが泊まっていたようだ。
あまり僕は旅にプライベート感を求めるほうではなく、できれば色んな人と関わりたかった。明日は皆で公営のほうに泊まろうかな、と話した。
そんなことを話しながら、スーパーの外に出ると、でっかいトランプ大統領が現われた。
パレードみたいな感じで、バグパイプを演奏している集団が後ろにいて、町をねり歩いていた。なんでもありなんだなスペイン。
行きかう車を妨害しながらふらふらと進むトランプは見ていて非常に滑稽だった。
毎日面白い何かと出くわすのが、カミーノである。