2/19(日) Astorga - Foncebadón
昨日のワインが祟って、若干の二日酔いで目覚めをむかえた。
目覚めたころには、オーストリアのタフガイが出発しようとしていたところだった。さすが、1000km以上歩いてきた男は違う・・・。
250kmくらいしか歩いていない僕はリンゴをかじり、だらだら支度をして、日の出のすこし前くらいの時間に出発した。
朝焼けに照らされた街並みは、昨日とは少し違った表情を見せていた。
Astrogaから、明らかに今までの道とは少し道が変わってきていることに気付いた。
まわりに山がいくつか見えてきて、風の吹き方が少し変わった気がした。
まわりには牧場と、大きな家が立ち並んでいる。
こんな家に住めるなら住みたい。
巡礼路にはウマやらウシやらがたくさん放牧されていたりする。なので、冬場でも結構ウ●チの臭いがすることが多い。
とても巡礼路は、のどかであることがお分かりいただけるだろう。
さよならAstorga。遠くの方に、Astorgaの大聖堂のシルエットが見える。
すこしAstorgaから離れると、だんだんと上り坂が現れるようになってきた。
緩やかな坂道を登っていく。
だんだんと山っぽくなってきた。
El Ganzo村の近くにきた。人がいなくて、廃墟のようだった。
シーズンオフだからなのだろうか。夏にはもう少し人がいるんだろうか。
Rabanal del Camino という村まで残り8kmくらい。そこから本格的な山道となり、Foncebadónが頂上のそばの小さな集落になっている。
このコースは、冬季期間は巡礼路の最初の方にあるピレネー越えと同じく細心の注意を払う必要があるところらしい。天候が悪い場合、雪が降り、足止めを食らうこともあるみたいだから注意が必要だ。
幸い、僕の見た感じでは残雪はなく、雪が降る気配もない素晴らしい快晴だったので、このまま歩みを進めた。
のぼりを歩いていくと、Rabanal de Caminoに到着。このあたりで、僕よりもAstorgaを遅く出発した、韓国人の若い二人組と再び会う。
彼らと一緒に、町のTienda(小さい商店)で食べ物、飲み物を購入して、ちょっと小休止をした。
そのあと、彼らよりも少し早く僕は歩き始めた。
Rabanalはとてもいいところだった。周りには、休日巡礼をしているスペインの人たちもいた。スペインに住んでいる巡礼者の中には、土日に少しずつ巡礼をする、というようなスタイルの巡礼者が少数いるのだ。
Rabanalを通り過ぎると、彼らの姿は見なくなった。
道は完全に山道になってきて、体力をうばっていく。
それでも僕は登山は慣れているほうだ。ゆっくりだが着実に歩みを進め、大体15時くらいには、Foncebadónに到着した。
Foncebadónの夕暮れ
羊たちと夕暮れを一緒に鑑賞した。
その日は、本当は自炊をしようと食材を運んでいたのだが、僕が止まったMonte Iragoというアルベルゲにはキッチンがついていなかった。
しかし10€で巡礼者メニューがあったので、それを頂いた。
ちょっと得たいが知れない感じがするこれは、ガリシア地方のスープらしい。
サラダとスープで終わりかと思いきや、メインディッシュはシーフードスパゲティだった。
最後はガリシアのヨーグルト。とてもおいしかった。
飯は素晴らしかったが、尋常じゃない量だった・・・。
Rabanalで再会した韓国の二人組も今日はここに泊まっていた。
またスペイン人の夫婦もいた。
今日は特に疲れていたので、あまり彼らと喋ることはなく、早々に深い眠りについた。