La Vida de Viaje

旅行や登山の記録

【サンティアゴ巡礼2日目】Castrojeriz - Carrión de los Condes 45.3 km


2/12(水) Castrojeriz - Carrión de los Condes 45.3 km

前日早くに寝た僕は、次の日の朝とてもはやく目覚めた。

Castrojerizのアルベルゲでは、寄付制で朝食が提供されていたので、お腹にパンとコーヒーを詰めて、朝5時半頃にはいざ出発。

Castrojerizの街を出ると、辺りに街灯がなくなり、真っ暗になった。ヘッドライトを付けて歩いた。

巡礼路はこの先峠道になっていく。急な坂道を登りきると、頂上には小さいモニュメントがあった。

この時、まだ時刻は6時過ぎで、とても暗かったが、背後にはCastrojerizの街が見えた。

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上のgifの最後に少しだけ映るのがCastrojerizの街である。

また、gifをよく見るとわかると思うが、なにもない所に赤いライトが点滅していた。町の外に沢山あることから、これらは多分風力発電機のライトだろう。真っ暗の中に不自然に点滅している赤いライトは、少し不気味だった。

それから8km位進み、イテロ・デ・ラ・ベガ(Itero de la Vega)についた頃、夜が白んできた。

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グラフィティで一面装飾された家がとても小洒落ている。この時点で、大体8時位。

残念ながらぐずついた空模様で、そのあと雨に振られた。体力を取られつつ、先の街まで進む。今日は昨日よりも調子が良い。このときはとても遠くまで歩ける気がした。

暫く歩くと運河が現れ、10時30分くらいに、Castrojerizから25km離れたフロミスタ(Frómista)に到着した。

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この街は近くに作った運河から水を引っ張ってきて、農業で栄えたらしい。前の街Boadilla del Caminoから運河にそってFrómistaまでたどり着くと、入り口にはヨーロッパらしい水門がある。

この辺で飯を食べたいと思っていたが、店は暗く、やっていないものだと思っていた。しかし、ぼくはまだスペインの飲食店の勝手が余り理解できていなかった。空いていないようでも、実は空いていたりするのがスペインなのである。

とりあえず、今日はもう20kmくらい歩いてやろうという気概だったので、止まらずに先に進んだ。

水不足、食糧不足、足の痛み・・・

5kmくらい進み、ポブラシオン・デ・カンポス(Población de Campos)という街についた。

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雨は止んできたのだが、朝ごはんから何も食べていなかったのと、水が尽きかけていたことで、このあたりで歩くのが辛くなってきた。

この村から道が二手に分かれていた。メインルートは、車通りの多い国道の横を通らなければならないが、別ルートに比べて2kmくらい短いルートであった。また、幾つか村も通過するようだった。食料と水のことを考え、メインルートを選択しようと思っていた。

しかし、手持ちの地図がかなり簡略にかかれていたので、誤って別ルートに入り込んでしまった。なんとかメインルートに戻ることができたが、ムダに体力を消費してしまった。

このあとのルートは、本当に単調だった。一直線の道がずっと続く。500mごとくらいに、ホタテ貝のみちしるべが立っていて、距離が刻まれていた。5キロごとくらいに一直線の道にはいくつかの村があった。そのストレートの終着地点には、カリオン・デ・ロス・コンデス(Carrión de los Condes)という田舎街があり、他の村はアルベルゲがなさそうだったので、今日はそこに泊まることにした。

地獄のような超ストレートを歩きながら、水をもとめて歩いた。ところどころにある村には、夏場使えるキャンプ場があった。ここで給水が出来るとばかり、駆け寄って水道の蛇口をひねると、水が出なかった。コントかよ・・・。なんとついていないんだ・・・。

結局Población de Camposから10km歩いた村でも、水道は使えず、店は閉まっていると思ったので、何も食べれずじまいだった。

最後の直線は、6kmくらい。このとき、無理がたたったのか、足首に鈍い痛みを感じるようになっていた。絶望にくれた。だが、最後の力を振り絞って歩くしかない。

幸運なことに、途中、現地のおっちゃんが側道に車を止め、お前巡礼者だろ、コレをやるよといって、ピスタチオとイエスのステッカーをくれた。おっちゃんのお陰で最後まで頑張ることが出来た。

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やっとついた・・・。

 

しかしここから地味に長かった。2kmくらい歩いたあと、公営のアルベルゲを見つけたが人がおらず、閉まっていたため途方にくれていた。この先の一番近い街は、17.5kmも離れている。流石に今のコンディションでは、歩くことができない。

街で出くわしたイタリア人のティーンな巡礼者とともにもういちどそのアルベルゲに行き、ピンポンを連打した。すると、恰幅良さそうなおばちゃんが出てきて、心底ホッとした。

どこからきたの?とおばちゃんに聞かれた。Castrojerizからだよ、といったらとてもびっくりしていた。

スペインの飲食店事情を知る

その後、一人で適当に飯を食って、バーに飲みに行った。同じ宿に泊まっていたスペイン人の巡礼者と出くわし、ビールをおごってくれた。英語はあまりしゃべれない彼だったが、彼はベテランで、なんとこの巡礼が17回目だという。

そのあと宿に戻って、他の巡礼者と団欒していた。一昨日はBurgos、昨日Castrojerizで会ったフィンランド人のタフガイもそこにいた。彼は僕が出発した3時間あとくらいに出発したみたいだったが、僕より30分遅れでCarriónに到着した。すごすぎ。

そして他には、単独行の韓国人の女の子ボム、スペイン人のベテラン、イタリアのティーンがいた。ここで、意外とスペインの飲食店は朝から空いていることを知った。

明日からは、カフェかどこかで、一休みしながら、ゆっくり行こうと思った。

明日の準備をして、足のつかれを癒やしながら、眠りについた。