La Vida de Viaje

旅行や登山の記録

【サンティアゴ巡礼8日目】Hospital de Órbigo - Astorga 16.9 km


2/18(土) Hospital de Órbigo - Astorga 

今日は少し短いが、Hospital de ÓrbigoからAstorgaまで行くことにした。

Astorgaより先は山道になるのと、Astorgaは少し大きめの田舎町で、色々そろえるには便利なので、滞在するにはちょうどいいと思ったからだ。

町を出て、N120に沿うつまらないルートは避けて、北のルートから行くことにした。

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右折してまっすぐ進むとVillares de Órbigoの村に入った。

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この村からの道は、天気が比較的よかったこともあり、非常に楽しい道だった。

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雨が降ってこないうちに写真を撮っておこうと必死だった。

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朝露がとてもきれいに光っていた。

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非常に落ち着いた田舎を歩いていった。

しかしこの30分後くらいには、ぽつぽつと雨が降り出してきた。この村を抜けた後、しばらく1時間くらいは何も無い道を耐え忍びながら歩いた。

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午前10時ごろ、丘を越えると、視界が開け、Astorgaの町が一望できる場所にたどり着いた。

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あいにく、雨だったので景色をたのしむ余裕はなく、丘を下ってまちに入った。

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San Justo de la Vegaの入り口にあった標識は、学校があることを意味する標識らしい。日本のものと全然違う。誰かがハートを落書きして、ちょっと意味深になっている。

このあと、非常に強い雨に降られて心が折れそうになった。

途中、この町のカフェで小休止。ストーブとカフェソロで温まって、再始動。

20170218-IMG5937いよいよAstorgaも近くなってきた。

20170218-IMG5938この写真はAstorgaに入る手前、線路を渡らなければならないところにある歩道橋からとったもの。

実はこの歩道橋は、螺旋状になっていて非常にめんどうくさい。もう街が目と鼻の先にあるのに、長い距離を歩かないと、通り抜けられない仕様になっている。

誰が名づけたのか知らないが、当時Google Mapsにはこの歩道橋について「巡礼者拷問タワー」と書かれていた。気持ちはわかる。そんなに長い距離ではないが、何でこんな風に作ってしまったのか正直疑問に思っていた。
(2017年時点ではGoogle Mapsにその記載があったが、最近なくなってしまった模様。なお、下記の掲示板にGoogle Mapsの表記を見た巡礼者がコメントを残している。歩道橋の写真もある。)

www.caminodesantiago.me

僕たちを自由にした開放的な町、Astorga

拷問タワーを越えた後、最後狭い急坂を登ると、Astorgaに到着である。

本日は17kmしか歩かなかったので、12時くらいに到着した。

Astorgaは静かで美しい田舎町であった。

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坂を上ったところに教会と、大きいバッグを背負った巡礼者がいる。

この巡礼者の像の後に、公営のアルベルゲがある。

アルベルゲの横は公園に鳴っていて、町内が一望できる。

IMGP0380めちゃめちゃ開放的だ・・・。

少し歩くと、古い建築物も。Astorgaにはとても大きな大聖堂がある。

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でかい。中は残念ながら閉まっていて入れなかった。

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また、Gaudíの建築Episcopal Palaceもある。彼の建築はカタルーニャ以外の地域には3つしか存在しないらしいが、そのうちの2つは巡礼路上にある。(もう一個はレオンのCasa Botines、詳しくは下記レオンの記事を参照)

 

 

IMGP0393町の大広場もとても美しい。

 

ここのアルベルゲも、wifi、調理器具はそろっていたし、洗濯機、乾燥機もついていた。

大きさもそこそこ大きくて、泊まっている人もかなり多かった。

この日の夜は、韓国人4~5人と、イタリアの自転車乗り、オーストリアの屈強な青年、ドイツの女の子、ほかにもスペイン人のファミリーなどがいた。

僕はイタリア人の自転車乗り、韓国人の何人かと仲良くなり、皆で一緒にワインを飲んだ。

イタリアでは目を合わせないで乾杯すると、凄い失礼らしく、特になにも考えないで乾杯したら指摘されてしまった。

色々知らないことが多いんだな、と思った。

また、このときあったオーストリア人の屈強な青年は、なんと自宅から巡礼を始めたらしい

巡礼路、フランス人の道の始まりの地点につくまでに、既に1000km以上歩いているというのだから驚きであった・・・。

世の中にはすんげえクレイジーがいるもんである。

 

ちなみに、そのあとちょっと目を離してたらイタリア人とドイツ人の女の子が消えていて、ちらっとキッチンをのぞいたら、なにやら始まっている感じだった。

そういうことも、あるんだね。イタリアの青年は、とてもイケメンだったし、彼ら出会った瞬間から、なんか火花みたいなものが散ってたと思う。

でも残念ながら、イタリアの青年は自転車乗り。僕たち歩行者が1日限界50kmのところを、彼らは100km進む。切ない世の中だねぇ。

 

その後特に何にも無い僕は、韓国の子たちや、オーストリアの青年とワインのボトルを2本くらいあけて、とても酔っ払いながら、床に就いたとさ。