La Vida de Viaje

旅行や登山の記録

【サンティアゴ巡礼1日目】Burgos~Castrojeriz 41.7km


1日目 Burgos - Castrojeriz 41.7 km

スペインに来て早3日。やっと巡礼が始まる。いてもたってもいられず、この日は5時に起きたが、このアルベルゲの門が開くのは朝の7時からだった。そわそわしながら門が開くのを待ち、門が空いた7時と同時に出発した。

朝7時だとまだスペインは真っ暗。ヘッドライトを使いながら、真っ暗なブルゴスの市街地を歩く。

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巡礼路には古い建造物が沢山ある。1000年以上建設から経っているものも。

基本的に巡礼路はとても整備されており、地面や壁に書いてある黄色い矢印や、巡礼のシンボル、ホタテ貝のマークが目印になっている。

大体の巡礼者は見失わないのだが、朝早かったことと、なれていないこと、そして地図の書き方が意外とアバウトだったこともあり、出発して20分くらいで見事に道を見失った。

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これは多分巡礼路の外かもしれないが、ブルゴスには大学があった。ヨーロッパの大学というと、古くて歴史あるイメージだが、意外とこの大学の建物は想像したより近代的だった。

この大学の通りをそのまま進んだら、幹線道路みたいなところに出て、明らかに巡礼路ではなかった。地図を頼りに北上したら、何とか黄色い矢印のある通りに辿りつくことができた。ブルゴスの街を出るだけで、1時間以上かかってしまった。

11kmくらい離れた最初の街Tardajosについたのが、大体9時半前。

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赤レンガ

田舎道、という感じである。たまーに地元の人を見かけたが、本当に人が少なくなってきた。

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この前方に見えるRabé de las Calzadasという街を通り過ぎると、Mesetaという広大な大地が広がっていた。

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気づけば周りには草原しかなくなっていた。

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生まれてから東京の近郊にずっと住んでいた筆者にとって、こういう田舎道はとても新鮮だった。

そして何より、誰もいない。

他の巡礼者も、誰もいない。

たまにはこういうのもいい。

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坂を下ったら、街についた。

12時 Hornillos del Camino着

Burgosから21kmくらいのところにある街についた。

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相変わらず人の気配はあんまりない。

ともかく寒かった。10度以下で、風もあったので凍えていた。腹ペコだったのでレストランを探したが、そんなものはなかった。とりあえず持っていたお菓子を食べて、次の村へ進むことにした。

 

大体巡礼者は一日平均20~25km位を目安に歩くようだった。今日は朝早く出たので、もうひとつ先の村、オンタナス(Hontanas)で宿泊しようということにしていた。ここからあと10km。またなにもない道を行く。

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途中、モニュメントみたいなものがあった。前方には沢山の風力発電機。スペインでは一般的らしい。大地を持て余してるんだなあ。

この先、あるけどもあるけども一向に目的地の村が見えてこなくて、心が折れそうになる(まだ一日目だよ、早いよ)。ともかく、無心で歩き続けた。すると、1kmくらい先に谷が出現し、そこに小さな集落が現れた。

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14時。やっと、Hontanas。Burgosから32.1km。今日の目的地としようとしていたところだ。

公営のアルベルゲがここにはあると聞いていた。とりあえず行ってみると、陽気なお姉さんが出迎えてくれた。とりあえず腹が減ったので、サンドイッチと、都市部より一回り値段が高いコーラを買った。

ちょうどその時、アルベルゲに他の巡礼者がやってきた。韓国人のカップルとスペイン人。久しぶりの人に嬉しさが隠せない。彼らはここから更に先に行くと言っていた。僕は、当初ここで一泊しようと計画していたが、まだ14時であったし、意外と疲れもなかったので、やっぱもう一個いっちゃおう!ということになった。

次の街のカストロヘリス(Castrojeriz)までは10kmないくらいだった。周りの風景は基本的に何もない大地なので、さくさくと歩いていった。

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街の途中にあった古い建造物。これは昔巡礼者の病院だったらしい。いまや廃墟だったけど。

この病院を超えると、最後はひたすら一直線だった。

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後ろに見えるのがCastrojeriz。丘の上に城がある城下町。

Castrojeriz到着

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到着。やっとついた―!!と感動したが、アルベルゲは街の終わりの付近にあるらしい。近くにいたブルゴスから来たらしい子供が、スペイン語で頑張って教えてくれた。

ちょっと歩いて大体17時くらいにアルベルゲに到着した。

1日目にして40km以上歩いてしまった。

けれど、昨日ブルゴスで会った屈強なフィンランド人の男性も同じCastrojerizまで来ていた。彼はたまーに50km歩くこともあると行っていた。

巡礼は競争ではない。けれど、自分を追い込めるだけ追い込むというスタイルの巡礼者もいる。いろんなやりかたがあるのである。

Castrojerizには、街内で公共のwifiが通っているようで、久しぶりのインターネット。そしてアルベルゲにはキッチンもついていた。

その日は、イタリアかどこかから来ていた家族が、作りすぎちゃった、といってリゾットを分けてくれた。シェアリングっていいよね。

疲労もあって、ご飯を食べたあとは余り記憶がない。崩れ落ちるように寝た。