La Vida de Viaje

旅行や登山の記録

【サンティアゴ巡礼7日目】León - Hospital de Órbigo 33.2 km


2/17(金) León - Hospital de Órbigo

巡礼が始まって早一週間が経過した。

昨日まで痛かった足は朝には万全になっていた。

ホテルが用意してくれていた朝ごはんを頂いて、朝7時過ぎに出発。

 

ちなみにこの日の朝、僕は日本から持ってきた地図をなくしていたことに気がついた。

しかし、Kindle Fireで別の地図を買っていたので、特に問題はなさそうだった。正直なところ、巡礼路には黄色いペンキで矢印が書いてあったり、帆立貝のマークのサインが立っていたりするので、あまり迷うことはない。むしろ荷物が軽くなってラッキーだった。

 

ただ地図には、メインルートとは違う、オススメルートみたいなものが書かれていたりする。

Burgos~León間もしばしばあったのだが、車どおりが多くてずっと平坦な国道沿いを通るメインルートに対して、少しナイスな別ルートが存在する場合がある。大体メインルートのほうが短く平坦、単調で、別ルートのほうが長く起伏があり、美しい自然のルートであることが多い。

僕がKindleで持っていた地図によると、本日のルートは、La Virgen del Caminoから二つに分かれていた。

  1. 国道N120号線沿いに進み、Hospital de Órbigoに至るメインルート
  2. さらに南のFresno del Caminoへ向かい、Villar de Mazarifeという村を経由しHospital de Órbigoに至るルート

昨日休んだ分もあったので、今日は30kmは歩こうと思っていた。僕は、2のルートに興味があったが、そちらをとると40km近く歩く必要があったため、足の調子や体調をみて決めることにした。

20170216-20170215-IMGP0251

この川を渡り、まっすぐすすんでいく。(写真は昨日の写真)

5km位歩くと、ちょっと高級そうな住宅街に入り、そこからさらに歩くと、見晴らしのいいところにたどり着いた。

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郊外の閑静な住宅地、といった感じである。

そこから歩くといっぺん、工場地帯に突入して何も無くなった。

20170217-IMG5920遠くに山が見えた。結構雪が積もっているようだった。3日後くらいには、登山が待っている予定だったので、少し身を案じた。

その後、León空港そばでN120の国道と巡礼路が合流し、N120に沿って進む形となった。

 

少し歩くと、分岐に至った。結構わかりやすく、分岐の場所が書いてあったので迷うことは無かった。

僕は、そのまま景色の綺麗なほうに行くか迷ったが、明日以降のことも考えるとしんどそうだな、と思ったので、1のルートをとることにした。

 

そこからは一直線。

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こういう教会みたいな建物は村ごとにある。これらのうえには、必ずといっていいほど鶴みたいな鳥が巣をつくっている。なんていう鳥なんだろうか。

 

国道は長い一直線であったが、ところどころ店があったので、カフェなどに寄りながらすすんでいった。中間地点のVilladangos del Paramoあたりまでは、それなりに店が一定感覚であったと思う。

そこを越えたあたりで、周りに建物が無くなり、狭い獣道みたいな沿道を歩いていくような形になった。

まだ若干足に痛みがあり、13時くらいにやっとHospital de Órbigoの手前の街、San Martín del Caminoという街についた。

正直もう歩くのを辞めたいと思っていたが、ここの公営アルベルゲは、自分の日本の友人がかつて巡礼をしたときに、サイフを盗まれたといっていたところだ。しかもアルベルゲを運営しているホスピタレロ(ボランティアで清掃などを行っている人)がグルで窃盗行為を行っていたらしく、泣き寝入りした、ということだった。インターネットの掲示板でも余り言いうわさを聞かなかったので、今回は小休止したのち、次の街へ進んだ。

まさに「中世ヨーロッパ」なHospital de Órbigo

非常に疲れていたし、足も痛かったが、小休止を頻繁にはさみつつ、何とか15時半くらいにHospital de Órbigoが見えてきた。

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このタワーみたいなやつ、たまーに村で目にしていたんだけれども、結局何かわからずじまいだった。

そこから街の中心地に入っていくと、

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すばらしい景色が広がっていた。

まさに中世ヨーロッパのような光景である。

ここまで何とか頑張ってきてよかったな、と思った。

IMGP0349ついついカメラを構えたくなってしまう。

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巡礼で通った街の中では、町の名前が川の名前からきている町は結構多かった。この川の名前も、Órbigo川である。ここも、古くから巡礼者の寄宿地として栄えたようだ。

橋をわたって少しいくと、アルベルゲがあった。

アルベルゲに荷物を置いて、しばらく町を散策した。

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町の終端まで行くと、一気に大地が開けていた。

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次の日のルートも、この村から二手に分かれていた。この荒れた道をまっすぐ進んだら、N120と合流して正規ルートである。

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一方ここで右に曲がると、別ルートのほうにいける。

見た感じ、向こうのほうが綺麗そうだ。

 

町の中心地にもどり、スーパーに寄って、アルベルゲに戻った。

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村にあった別の教会。やっぱりてっぺんには鳥が住まいを構えていた。


この日のアルベルゲは一人だった。オフシーズンともなれば、アルベルゲにだれも来ないことも多い。このアルベルゲはwifiもキッチンも完璧だったので、自炊をして、ちょっとビールを飲みながら、リラックスして一日を終えたのだった。