2/23(木) O Cebreiro - Sarria
早朝5:00、まだ皆寝ている中、一人で出発した。
僕は、サンティアゴまで残り150kmをきっているということもあって若干浮き足立っていた。ヘッドライトを着け、街頭の無い山道を歩いた。
アルベルゲを出発した後、軽い登りがあり、そのあとはずっと下りであった。本当に真っ暗なので時折現われた山道を走る車のランプが、恐怖に感じられた。
O Cebreiroに続く道は、ずっと下りというわけではなく、下っては登っての繰り返しだった。
2時間くらい暗い道を歩き続けて、あたりが少しずつ明るくなってきた。
Alto do Poioあたりで、黒猫ちゃんと戯れた。
このアルベルゲでは自転車を貸しているようだった。多分ここからはずっと下りだ。いい商売してる。
飛行機雲が綺麗過ぎる。
ところどころで放牧が行われている。
スペインで見つけた高床式倉庫。ガリシア地方では有名のようだ。
山道を下っていき、Triacastelaという町に着いた。
町に入ったところにあったカフェで腹ごしらえ。
こういうBocadilloというサンドイッチは、3€くらいで食える。
この後は森林の道が続いた。
そして、この道を抜けると、一気に視界が開ける。
どこまでも広がる緑豊かな自然・・・。
このあたりにある集落は基本的に酪農を営んでいる。きっと古くからずっとこの土地に住んでいるのだろう。家も伝統的なつくりをしている。あと道が狭い。
この日の天気は雲が多かったのだが、むしろ雲海のようになっていた。
景色がすばらしいものだから、足早に歩かずに、時間をかけて歩いた。
なんとのどかな景色なことか。
尚、このあたりには別ルートでSomosaというという町を経由するルートがある。僕はいかなかったが、自然に囲まれた伝統的な町であるようだ。行けばよかった。
結局歩きに歩いて、この日は40km以上先のSarriaまで来た。
Sarriaは、サンティアゴから100kmほどのところにあり、多くの巡礼者がここからスタートを始める。サンティアゴ巡礼では、100km以上の距離を歩いた者に、巡礼証明書(クレデンシャル)が発行されるからだ。(尚、自転車は200km。)
したがってこの町にはアルベルゲが多い。僕は私営のアルベルゲに泊まることにした。wifi着きで10€。以前の宿でも一緒だった韓国人、カンやフアンたちと一緒に泊まった。
この日の夜は彼らと一緒にコース料理的なものを食べた。現地のガリシア料理をたらふく食べた。一番有名な、タコ料理は食べなかったが。
帰り道に、カンたちと映画の話をしたが、彼らはとても日本の映画に詳しかった。というか、僕があまりに無知なだけかもしれないが・・・。
そんなこんなで10時前くらいまで飲んで、とても満足した一日となった。