2/24(金)Sarria - Portomarín 23.1 km
朝起きて、携帯を見ると、僕の大学の卒業が確定していた。
喜びに満ち溢れた朝であった。
日が出る少し前くらいのところで歩き始めたが、Sarria内の教会辺りで道を見失った。
間違えて公道に出てしまったのだが、近くに巡礼者向けの水場があったので、誤っていると気づかずに、そのまま誤った道を進んでしまった。
結局1時間くらいよくわからない道をさまよった挙句、携帯に入れていた地図とGPSを駆使しながら、なんとか元の道に戻った。
結局もとの道に戻るまで1時間半ぐらい要したのだった。
Sarriaから数キロ進んだところには残り100kmの地点があった。沢山の巡礼者が寄せ書きをしている。これって、どのくらいの頻度で綺麗にするんだろう。
緑の多いガリシア地方。歩いていてとても心地いい。
Sarriaを超えてから、巡礼者を見ることが多くなった。母数が増えているのだろう。100km地点から歩き始める人はとても多い。
荷物や靴の汚れかたを見ると、その人がどのくらい歩いてきたのかがわかる。
ただ冬は、圧倒的に人が少ないので、長く歩いてきている人たちの顔は大体見知っている。
山間の湖とPortomarín
20キロくらい歩いた先にある町、Portomarínについた。
入り口にこのような橋がある。
この町は40年前くらいまで、水の近くに町があったらしいのだが、水害で町が水没してしまったらしく、今の位置に落ち着いたらしい。
なので、背の高いモダンな橋が架かっている。
町に入ると、なぜだかよくわからないが、僕はこの町がとても気に入った。
とてもオシャレな階段が町の入り口。
階段の上には古い門がたっている。
全然歩いていなかったのだが、妙にこの町が気に入ってしまい、結局この日はこの町に泊まることにした。
アルベルゲが開く14時前だったので、1時間くらいカフェで時間をつぶしたあと、町のおわりのほうにあった私営のアルベルゲに荷物を置いて、町の散策を始めた。
町は高台になっていて、湖が一望できる。
湖はほとりまで下れるようになっていたので、そこまで行ってみた。
急な階段を下ると、
これはさっき渡ってきた橋だ。
モダンな風景と、自然が融合している。
その中にある古めかしい石造りの階段もなんともオシャレだ。
こじんまりとした人口1000人くらいの町だが、町の中ものどかでとても美しい。
町のシンボルの教会はこんな感じ。
この教会は800年くらい昔からあるようだ。
あっちに行けといわんばかりに指をさしているが、彼に逆行して町を散策した。
町の公園。
これはXunta運営の公営アルベルゲだ。このキャラクターはXuntaのゆるキャラで、基本的にどの町でも見ることが出来る。名前とかは知らない。
夕方まで町を堪能したのだった。
巡礼中で一番高い晩餐
Sarriaでも一緒の宿に泊まっていた韓国人の二人と、近くの高級なレストランで夜ご飯を食べた。
普段だったら10€以下で飲めるワインだが、20€くらいした。
ガリシア地方の名産といえばタコである。タコって欧米の人は気持ち悪がっているものだとおもっていたが、この地方ではそうでもないようだ。いたるところにPulperíaというタコ専門店があるくらい。ちなみにタコはスペイン語でPulpoである。
タコだけじゃ足らなかったので、肉を頼んだら、でか過ぎて全部食べられなかった。
結局この日は一人25€くらい使った。高かったが、明日は40km歩けるぐらいのエネルギーを蓄えたと思う。
レストランは湖が一望でき、夕暮れがとても印象的だった。
湖と、彗星のような飛行機雲、そして黄昏時・・・。実はどこかの知らない女の子と、入れ替わっていたりしないか疑った。
アルベルゲに帰ると、私営の宿だったので完全に一人だった。特に入れ替わることはなく、朝起きても僕の体だった。某映画「君の●は」のようなことは起こらなかった。